2024/07/04 06:56

地震発生時の避難所生活において、衛生問題は避けて通れない課題です。水が使用できない状況下では、特にトイレの不衛生が深刻な問題となり、感染症のリスクが高まります。過去の事例を踏まえ、感染症対策を徹底し、個人でも必要な備蓄を行うことで、避難所での衛生環境を少しでも改善することが求められます。災害時に備え、日頃から準備を怠らないことが大切です。

阪神淡路大震災(1995年)

1995年に発生した阪神淡路大震災では、多くの避難所でトイレが使用不能になり、衛生状態が悪化しました。当時の報告書によると、避難所ではトイレが非常に不衛生な状態にあり、消毒が十分に行われていなかったことが指摘されています。この結果、感染性胃腸炎の集団感染が発生しました。神戸市保健所の報告書では、震災直後の避難所での感染症発生率が高かったことが明らかにされています。

東日本大震災(2011年)

2011年の東日本大震災でも同様の問題が発生しました。特に、宮城県や福島県の避難所では、ノロウイルスによる感染性胃腸炎の集団感染が報告されています。厚生労働省の調査によると、避難所での感染症発生率は高く、特にノロウイルスが原因とされるケースが多かったことがわかっています。このような事例から、避難所の衛生管理が不十分であることが、感染症の拡大に大きく影響していることが示されています。

感染症の状況と対策

避難所で特に懸念される感染症の一つが、ノロウイルスによる感染性胃腸炎です。ノロウイルスは非常に感染力が強く、わずかな量でも感染を引き起こします。不衛生なトイレや手洗いができない環境では、感染が広がりやすくなります。感染を防ぐためには、以下の対策が重要です。

  1. 仮設トイレの設置:水が使用できない状況では、迅速に仮設トイレを設置することが必要です。これにより、最低限の衛生環境を確保できます。
  2. 消毒の徹底:次亜塩素酸ナトリウムなど、ノロウイルスにも有効な消毒剤を用意し、トイレの使用後には必ず消毒を行うことが重要です。また、手指消毒用としても有効な消毒剤を設置し、こまめに手を消毒する習慣をつけることが必要です。
  3. 衛生教育の実施:避難所内での衛生教育を行い、感染症予防の意識を高めることが求められます。
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